職分と職能
今日は仕事で初歩的な失敗をしてしまい
その失敗を悔やんでいた時に、ふと中国古代の職分の越権話が頭をよぎりました。
その話は王様が仕事をしていて いつの間にかウトウトしてしまい机の上で寝てしまい
その寝ている王様を見た護衛が王様が風邪を引かない様に布を掛け、王様が目覚めると世話役に
この布を掛けてくれてありがとうとお礼を言ったら
世話役が私ではなく護衛が風邪を引かないように掛けましたと言いました。
それを聞いた王様は怒り世話役と護衛を処刑したという話です。
なぜ、護衛が良かれと思った行動と世話役も王様が風邪を引かないのなら良いと思った事が
処刑の対象となったのかというと、護衛はあくまでも王様の命を守る仕事であり
世話役は身の回りの世話をするのが仕事であるので、職務分担がしっかりと機能しないと無駄な混乱を招いてしまい効率的に組織や社会が回らなくなるからです。
今回の失敗では私は仕事において良かれと思った気持ちが先走り混乱が起こってしまう可能性を作ってしまいました。
幸いにもまだ気づかれていないかもしれませんが、タイミングや場合によっては十分に起こりうる事だと思います。
この職分超えない事をとても意識して仕事をしてきたつもりですが、滅多にない経験であった為、自分も舞い上がってしまいました。
そして、その経験を無駄にしたくない(現場でより良い物が出来て欲しい)という個人的な思いによる発言によって混乱を招く恐れがあったと思うと詰めが甘いなと。
職分を超えないというのは、とても割り切っていてつまらない日々になるような感じもしますが
自分の範囲を守る事は他人からの信頼を得る土台となりますし、越権してしまう事というのは私は言い訳をしやすくする環境になるのではないかとも思うのです。
その為にも、職分を守る事はとても重要であることを心に留め
職能を超える事により注力していきたいと思います。