梵字

今日は資材置き場で暖をとるために火を焚いていてずっと
その火を見ていたら、なんか梵字に見えてきた。
それで火の写真を数十枚撮影してみてると、僕の思い込みの激しさが光って、やはり梵字に見える。

燃え盛る炎の先は鋭く尖りや一瞬のうちに消え去って行く。

梵字も漢字もひらがなも見ての通り先端に行くほど細くなって行きやがて紙の上に薄く細く消え去って行く。

涅槃も煩悩の火が消えて境地に達すると言うし、殷時代に出来た甲骨文字もひび割れでその先を占ったという。

火や字や枝や血管や大地のヒビや螺旋や教えの先はやはり自然なんだと思った。

この先端を考えていて火の写真を振り返るとシャッタースピードが1/1779と書いてあった。

これが今日自分にとって、めちゃくちゃ面白かった。

現実が写真の様に○○分の1で切り取れるから被写体がブレにくい。ブレにくいとは現実の集積であって、殷時代の甲骨文字が炎から出来たとするなら梵字もまたしかりで、先人は炎への洞察力は凄まじいものなのではないかと思ってしまう。カルト過ぎてごめんなさい(笑)

また、その逆のシャッタースピードを2.4.8…という風に遅くするとブレが生じてくる。
その様は何かを作り出している人そのものだとも思った。このブレに人間の見たことのない物があるから
これから作り出されて行くものにはブレのある方がオモロイよなぁと。
また、現実を生業にしてる人はどの〇〇分の1にするかでセンスでるよなぁと。

言葉遊びばっかりだとウンザリしちゃうけど。笑

んで、今日の写真1枚目は室生寺の宝篋印塔
2枚目は石山寺の宝篋印塔

共に南北朝時代。
何が言いたいかと言うと彫が深い。笑

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