住宅設計の考え方
昨日の記事に続き、泉幸甫建築研究所の泉先生の住宅設計の考え方という本が発売されております!
この本の最後の方に外構と造園が書かれた10章は是非、関係する方は読まれたほうがいいと思います。
内容は書きませんが先生の仕事の方針として造園という最後の工程を空間構成の一要素とし
建築とその周りを含めて密度の高いものを作って行きたいという事が書かれています。
この事に(もっと胸に刺さる事が書いてある)僕はとても共感しました。
僕もこの事に思ってることもちょいと書きます。
設計事務所さんと仕事をする時、造園側の僕は基本的に一、二歩引いて仕事をしています。
それは設計事務所さんが有名だからとか実力ある人だからとかでもなく、
やりあっても勝てっこないという事でもありません。
そもそも設計事務所さんは、依頼主と初めに接触する方で、
当たり前の話ですが設計し建物が出来ているという事はそれだけ施主との信頼関係が既に出来ているので
設計された意図を忠実に再現していくように努めています。
ただ、専門的な事や納まりの良し悪しは必ず出てくるので良いものはいい。悪いものは悪いと、
メリットとデメリットを伝える事を心掛け設計者と協議しています。
依頼主の想いを受け止め建築に反映されているからこそ
設計事務所が建築でやりきれなかった、線の先を託してもらっているという感覚で仕事をしております。
設計者の話を聞き建築側からのイメージを聞くことで出来上がるものも大きく変わってきますので
建築家の考える空間構成の一つという認識で作っています。
ですので色んな建築の要望に応えるのが私には求められます。
庭が無いと成り立たない建築、庭が無くても成り立つ建築
周辺環境に馴染んだ方がよく見える建築、周辺環境をダラダラ繋げない方が良い建築
木陰を室内に取り込んだ方が良い建築、室内に自然光以外入る事を避けたい建築
書き出したら止まらないのでこんなもんにしておきますが
設計者(建築家・住宅作家・デザイナーなどなど)のイメージしている庭(外部空間)
に可能な限り近づける事に徹するから設計事務所が付き合ってくれるのですね。
とにかく本は買った方がいいと思います!!