洗い屋
俵屋にもいる洗い屋という専門職とまでは行きませんが(当たり前)
先日の現場では普段している庭づくりではなく
丸一日4人で家の清掃を行いました。
外壁に屋根に道路に大理石のテラスに苔の庭まで
水平・垂直・凹凸・土と様々な状況があり
溜まった汚れを落とす際に洗浄機は圧を変えたり、色々なブラシを使ったりと
手洗いする場所、機械で洗う場所と様々な汚れに対応した方法で綺麗にしていきます。
綺麗にすると言っても
綺麗と美しいは全く別次元のもので、
日々生活で手に触れる部分は徹底的に綺麗に
鑑賞として目に触れたり無意識に感じ取る部分は経年の汚れに対してどの程度まで綺麗にすると
美しいに変わるかを考え掃除をしました。
詰まった樋や排水口も綺麗に洗い、水の通りを良くすることで場がみるみるうちに
良くなっていきます。
テラスの目地の砂利と草も全て掻き出して溜まった土を取り除き砂利を洗い直して戻す
そういう小さな積み重ねで排水が良くなり全体に流れる空気感が変わって行きます。
常日頃庭を作ることは全ての物事に繋がっていると思っています。
改めて清掃の奥の深さを思い知りました。
因みに「俵屋の不思議」という本にはその洗い屋さんの事が書かれております。
真似して苛性ソーダ舐めたらダメですよ。