安城の庭

現在、岩間建築設計事務所さんと西口賢建築設計事務所さんの安城の物件が同時進行しております。

先日、雨の日に岩間さんと土間に使う石を中根石材さんで探してきました。
岡崎市で採掘される良質な花崗岩は鳥居などにも使われていて粘りのある石です。

実際、土間にはキッチリ割った石を使う予定で考えていたのですが
私のイメージする製材された雰囲気のモノではなく
石として味わい深く、より個性的で、自然を感じれるものの方がより建築に馴染むのではないかと
建築側の視点を取り入れ造園で出来る可能性を一緒に探る事からスタートしました。

現場で出た木の端材を置き並べ石のサイズ感を共有し、
ひとつづつ石の意味合いや意匠性と実用性の落としどころを決めてゆきます。

実際のところ私たちの様な石に関わる仕事をしている人からすれば
写真の石は端材に見える人もいるかもしれませんが、(因みにこの写真は端材ではない)
建築側からの視点を取り入れる事でこの端材は製材以上の力を発揮するのです。

見積もった材料費は当然端材も含まれると安くはなる(端材端材ってもちゃんと値段はある)のですが、、、
建築と造園でより良いものを作りたいという思いが、石のサイズは大きくなり、個数も増え
収まりも高度になり、石に接触する工事も技術面での高さが要求されたりと
結果浮いた費用はいつものごとく人件費で飲み込まれてしまいます。
ですが知恵を絞り、資材を無駄にせず上手く見立てる事は造園の一番面白い所でもあります。

これからどう仕上がって行くのか楽しみです!


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